興奮冷めやらぬ

「カラマーゾフの兄弟」、ついに読み終わりました。とても長く、そして深い小説だったんですが、それ故に読み終わった今も興奮が冷めません。

まず、宗教や人間の罪、愛、家族、そして運命など、たくさんのテーマを取り扱った作品でした。特に「家族」と「運命」に関して、とても感銘を受けました。
運命とは「偶然の産物、しかも結果的に良いものではないか」と考えていた私に、裁判の審判、およびその結果に対するカラマーゾフ3兄弟の兄ドミートリイ及びそれに関わる人物たちの考え方は、「時にそれが真実でなくても、それを運命と取らねばならないこともある」ということを教えてくれました(もちろんそれが全てではないでしょうけど)。
裁判での弁護人の親子についての「子供をつくり、生むだけが親ではない」という論説も、「家庭」におけるより身近な問題だったこともあり、大変共感、納得できるものでした。
こういった「意見」を今の人々はなかなか持っていないような気がします(もちろん私も含めて)。この物語の人々、特にカラマーゾフ3兄弟それぞれの「意見」「主張」の対立に私が感動させられたのは、ただただ感心した部分もありますが、自分がそういうものを持っていない故の羨望と、同時に自分への戒めが多くを占めていたからだと思います。
全体を通して、この3兄弟たちのやりとりやそのまわりの人々の考え方、主張は、「こういう考え方もある」ということも私に示してくれました。私がこれから様々なものを見て、考えていくとき、必ず影響を及ぼしてくれるであろう、とてもすばらしい作品です。この出会いに感謝するばかりです。

この小説は訳者にもよりますが、全部で3~5巻の長編です。文学作品に興味のある方もそうでない方も、是非一度手に取ってみることをお勧めします。
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